April2025
ジョニー トンバ ディパ神父
昨年は3月31日に主のご復活を祝いましたが、今年の復活祭は4月20日になっています。毎年、復活祭の日付が変わっています。クリスマスは毎年同じ日付なので忘れないのですが、復活祭の場合はちょっと覚えにくいです。『ご復活の日付は年によって変わるので、クリスマスのように何月何日とは覚えられませんが、北半球では新しい生命の芽吹きの季節であり、春の到来とともに訪れる祝日であるということができます。』
毎年、日付は変わっていても、復活の意味は変わりません。復活とは、『イエス・キリストは十字架の上で死なれましたが、三日目に復活されました。その三日目に当たる祝日が復活の主日です』。言い換えれば、復活祭は、十字架上で亡くなり墓に葬られたイエス・キリストが三日目に復活したことを記念する祭日となっています。復活の主日は教会の暦の最大の祝日です。主イエスが復活によって、命の絆が死よりも強いことを示してくださった日だからです。『イエス・キリストの復活の出来事、そして、その祝日は、敬いと親しみの意味を込めて多くの方から「ご復活」と呼ばれています。』
復活の主日をもって復活節に入ります。復活徹夜祭、そして、復活祭(復活の主日)から始まって「聖霊降臨の主日」(今年Vは6月8日)まで、50日間も盛大に主イエス・キリストのご復活をお祝いする季節となっています。1年間で一番たくさん「アレルヤ」が歌われる時期です。イエス・キリストのご復活の輝かしい姿を意味するために、司祭をはじめ、祭壇奉仕者などが典礼で用いる祭服は白となっています。
復活祭の典礼は、主に光の祭儀、ことばの祭儀、洗礼と堅信の儀式、感謝の祭儀から成り立ち、イエス・キリストが死者の中から復活したことを教会全体で喜び祝います。今年の聖土曜日、徹夜祭のミサの中で、姫路教会では大人二名(男女)と幼児一名が、佐用教会では大人一名が入信の秘跡を受けることになっています。その名前は次の通りです。姫路教会の『ヨハネ・パウロAさん』、『BさんとCくん親子』、佐用教会の『テレサDさん』です。この出来事によって、姫路教会と佐用教会も主のご復活に与っていると言えるでしょう。この喜びが完全なものになるために、信仰において先輩である私たち一人ひとりが、信仰において生まれたばかりのこの後輩たちを支えなければなりません。その為、無関心を装い無視する先輩であってはいけません。復活の恵みを受けて開かれた教会を作ってゆきましょう。シノドス的な共同体を構築しましょう。
復活のシンボルとして、絵具などで色を付けた色とりどりの卵を配る習慣があります。卵は新たな命が生まれる起点を示すと同時に、キリストの復活を示すものだと言われていますが、初代教会の時代、四旬節中は卵を食べることが禁じられており、その解禁の喜びを表したものだという説もあります。主のご復活を祝うことを通して、新たな命を得た者となり、日々の歩みの中で主と共に復活した信者となって、復活したことをともに喜びながら、復活した主イエス・キリストの証人となるために努めましょう。感謝と喜びのうちに、新受洗者と共に復活祭を迎えることができるよう心よりお祈り申し上げます。■