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2024年2月

2024年の四旬節が近づいた

ジョニー トンバ ディパ神父

降誕節も終わり、間もなく四旬節が始まります。昨年よりも一週間早く四旬節に入ることになります。さて、四旬節とは何なのでしょう。年によって四旬節の意味が変わるわけではありませんが、2024カトリック教会情報ハンドブックを見ると、四旬節について簡単な説明が書いてありました。

「復活祭の準備期間を四旬節と呼びます。もともとは復活徹夜祭に洗礼を受ける志願者の準備期間として起こったと考えられますが、教会をあげて復活祭をふさわしく迎えるために、祈りと施しと断食に励む習慣も生まれました。また、主日は復活の記念日として断食をしない習慣だったので、復活祭までの断食日実際に40日になるように灰の水曜日から四旬節を始めるようになりました。現行の規則では、断食の日とされているのは灰の水曜日と聖金曜日であり、四旬節は、主日も含めて灰の水曜日から『聖なる過越の3日間』が始まる主の晩餐の夕べのミサの前までの、44日となります。」

四旬節について考えた時、問題があると思いますが、その問題点が以上の説明の中にあるわけではなく、四旬節を生きる私たち信者の対応と態度が問題なのです。信者の対応と態度こそが、この四旬節の説明を意義あるものにするのです。信者の中にはシスター、助祭、司祭、司教なども含まれていますので、共同体全体として対応と態度を考えていかなければなりません。

まずは、祈りです。祈りについて言えば共同の祈りがあれば、個人の祈りもあります。共同の祈りには二つあります。小教区共同体の祈りや個人の家族の祈りです。小教区共同体の祈りというと、主日のミサと四旬節の黙想会、そして赦しの秘跡です。しかし、現実を直視すると黙想会に参加しない信者がとても多い状況です。黙想会が行われる日であってもほとんどの信者が教会に行きません。そのため多くの小教区では黙想会は主日のミサの中で行われることになりました。これはひどい勘違いです。ミサは黙想会と違うのです。ミサの中では当日の決まった御言葉を聞き、それについて説教がされなければなりません。赦しの秘跡であっても同じような状況です。四旬節は神さま、イエス・キリスト、そして自分自身とどのように向き合うのか考える大切な時期なのです。そのための黙想会や赦しの秘跡である必要があります。

家族のレベルであれば、もしも家族のメンバー全員がカトリック信者であれば、一緒に祈ることができます。その場合は、家族の中で話し合い、一緒に祈るために考えましょう。なお、個人の祈りに関しては、人それぞれ四旬節の御言葉に応えて一人で祈るのを忘れてはいけません。

次に施しです。小教区のレベルでは、四旬節愛の献金が行われます。今年1月1日に石川県で地震と津波が起き、大きな被害を受けました。その被害者を助けるために募金をしています。おのおのの分に応じて参加しましょう。小教区以外に、個人としてイエスの受難に与るために、自分自身ができることを考え、誰にも知らせずに施しを行いましょう。施しを行い、主イエス・キリストの言葉を思い出しましょう。

『見てもらおうとして、人の前で善行しないように注意しなさい。右の手のすることを左の手に知らせてはならない。あなたの施しを人目につかせないためである』(マタイ6:1-4参照).

断食については、自分の年齢や健康の状況を考慮した上で、特に灰の水曜日と聖金曜日の大斎・小斎を守りましょう。今年の四旬節の始まりは2月14日水曜日、バレンタインデーに当たります。誘惑に陥らないように注意しましょう。バレンタインデーの買物に出かける場合でも、2月14日は大斎・小斎日であることと、灰の水曜日のミサが午前中10時と夕方19時に行われることを忘れないでください。

四旬節の黙想会を2月25日に実施します。赦しの秘跡は原則として黙想会が行われる日に行います。しかし、多くの人が一度に受けると時間もかかりますし、司祭も疲れてしまいます。四旬節の間は毎日曜日ミサの後告解室で待っていますので、望む信者は進んで赦しの秘跡を受けて下さい。佐用教会も同じようにしたいと思います。

皆さんにとって実り豊かな四旬節になりますように。

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